2011年09月25日

さてさて修復をはじめよう。

落ち着いて考え事をしたり、工房に入って作業をしたり、

本を読んだり、映画をみたり、昼寝をしたり、

何をやっても楽しい季節になりましたね。

娘も涼しくなってから、ご飯ももりもり食べるようになって、

ますます元気になってきました。

工房では修復待ちの箱たちが、何個も待っていて、

お店に出せる段階の箱も、大詰めを迎えながらも、革はりのところで

ストップしています。そろそろ季節もよくなってきたので、

作業のペースを上げなくてはと思う今日このごろです。

なにかをいちから立ち上げることは初めての経験です。

自分たちで考えたことが形になっていくのはこの上ない楽しみになっています。

ですので、すべてのことに集中して取り組めています。

さてそれでは、工房に入ります。

今から直す箱のレポートはこちらで数週間後に継続してUPしていきます。

http://masamune-workshop.com/

今日も読んでくれて、ありがとうございます。
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2011年09月23日

おしらせ。

アンティーク家具の魅力 12を更新しました。

http://www.facebook.com/masamunehakoya

今回はNeo-Classicと呼ばれるデザインのスタイルです。

代表的なデザイナーのロバート・アダムについて簡単に書いてみました。

今は17世紀、18世紀、19世紀のイギリスのアンティーク家具について、

少しづつ書いていっています。ずっと読んでいけば、イギリスの家具のだいたいのことは

わかるようになると思います。週1回程度の更新をしていますので、せひご覧ください。

この記事のをまとめて、http://hakoya.masamune-workshop.com/column.html

こちらのコラムでも読むことができます。

はこやのホームページやマサムネ工房のホームページもリニューアルされていますので

ぜひ一度ご覧下さいね。http://masamune-workshop.com/

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2011年09月16日

パッチ特集その@

修復の順番もやっと5番まで来ました。

木工の作業で一番よくする作業がパッチです。というお話を昨日しました。

そこで、やっぱりパッチはたくさん写真があるので、

少し見ていただこうと思います。

IMG_3080_R.jpg

これはチェストドロワーの引き出しの前板の角です。

かなりかたマホガニーの無垢板ですので、割れやすいのでしょうか?

きれいにパカッと、潔く、割れています。

IMG_3118_R.jpg

これが同じ方向の木目、色、から探してきたマホガニーの板を

カットして、アニマルグルーで接着して、形をトリミングしたところです。

これだけの深い色が出るマホガニーは貴重です。

IMG_3134_R.jpg

着色は全くしなくてもよかったので、シェラックを何度も塗り重ねて、塗膜を同じくらいの

厚みにしました。ほとんどわからない程のパッチの完成です。
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2011年09月15日

修復の順番 5

久しぶりに修復のおはなし。

実際に修復に入っていきます。

ほとんどがパッチの作成と貼り付け、カラーリングという作業になります。

この基本の作業がうまくなれば、修復は面白くなります。

まず、パッチとは損傷のある部分に新しく木片や突き板を用意することです。

IMG_6619_R.jpg

このウォルナットカードテーブルは表面がウォルナットのツキ板でできていますので、
なくなっている部分にマッチする色、木目のツキ板を探してきます。

貼り付けはクランプを用意して、木片で傷がつかないように圧着をします。

IMG_3178_R.jpg

IMG_5311.JPG

写真のようにしっかり養生をして、家具に直接クランプを当てないようにしています。

木工家と修復師はいくつクランプがあっても足りないといわれます。

そして最後にカラーリングとシェラックで塗膜を作って全体になじませます。

IMG_7045_R.jpg

IMG_7047_R.jpg
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2011年08月20日

修復の順番C

装飾部分C

木工の構造部分が終わって次は装飾部をチェックします。

ツキ板が浮いていないか、真鍮などの欠けがないか、

鍵がきちんと機能しているか、その他の材料の部分でいえば

象牙、水牛の角、鉄、大理石や革などがあります。

布の類はベルベットやシルクなどが使われています。

これらはなるべく修復師が作業しますが

椅子の張り替え師や金箔部分の専門家など、

その道のプロに頼む場合もあります。

たくさんのマテリアルが含まれている家具は

見ていて華やかですが、修復の段階では時間がかかるので、

プランをしっかり立てる必要があります。

IMG_7402_R.jpg

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2011年08月19日

情熱

撮りためたアンティーク家具の写真と修復の過程の写真を見直しています。

すこしでも、僕が感じるこの良さが伝わればなーと思っています。

こうして、学校で撮りためた写真を冷静に見直すと、

自分でもほんとによくこんなことできたなと感心します。

一週間サンドペーパーを手に研磨だけするときがあって、指紋が薄くなったり、

夜の9時まで作業ができましたので、毎日パサパサの韓国米おにぎりとチップスが晩御飯でしたし、

ちなみにこの時期に「ゆかり」のふりかけを食べ過ぎて、いまは気分が悪くなるので

食べられなくなりました。

お金がなかったので、嫁さんとのデートは日曜日にバーガーキングに行って

外でハンバーガーを食べることでした。

それでも楽しかったなー。

人生の中でそんな数年を過ごせたことは僕の財産です。

まあお嫁さんが偉いんですけどね。

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2011年08月10日

修復の順番B

耐久性が先、美観が後

B木工の構造部分の修復

とにかく構造がしっかりとしていることが大切です。
ジョイント部に隙間がないか。
ジョイント部が動いていないか。などを確認します。
しかし箱の構造はシンプルですから、
ほとんどが強度をしっかり保っています。

その次に美観として、ツキ板のはがれや、浮きなどをチェックします。
ツキ板はイギリスとアメリカから輸入したストックの中から
木目や色の近いものを探して、貼り合わせます。

参考例 マサムネ工房 木部の不具合
http://hakoya.masamune-workshop.com/ref01.html

この時に使う接着剤としては
昔ながらのアニマルグルーとフィッシュグルーを使っています。
IMG_1484.jpg
瓶のなかにとかしたアニマルグルーが入っていて、
小さなポットで温めています。

どちらも膠としてよく知られています。
アニマルグルーは粒状の乾燥したものを水で戻してから
湯煎して溶かします。トロトロになってから筆などで塗っていきます。
フィッシュグルーはすでに溶けた状態のものを使っています。

どちらの膠も熱で溶かすことができますので、
将来的にも修復をするときに、
もう一度拭い去ることが可能です。
この部分が大切な考え方になります。

こちらで購入可能です。
ピアノリソースセンター
http://www.piano-re.com/bond.html
posted by masamune at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 修復

2011年08月07日

修復の順番A

A発注、討議

すでに決定した工程がありますので、
それにそって作業するだけなのですが
この段階で必要な材料や道具を揃えます。
ないものは買うか、つくるかして
準備を整えます。

この過程で一番大切なのが、
第3者と討議するすることです。
自分以外の意見をもらうことで、
冷静になって工程を見直します。
IMG_2473_R.jpg
塗料関係だけでこれだけの材料があります。

僕は補修屋の仕事もしていますが、少しでもひっかかることがあれば
電話をして、同僚の意見をよくもらいます。
そうすると、自分ではきずかなかったことを教えてもらえます。
IMG_4963_R.jpg
学校の工房

今は日本で箱をなおしていますので、討議はマイケルとメールでの
やり取りをしています。

問題は発注です。なかなか日本では必要な業者を探すことができないので
インターネットで海外の業者とやり取りをしています。

リンクを貼っておきます。
数件ですが、こんな仕事があるんだなーと驚きますよ。

ワックス、ポリッシュなど  http://www.rosiniantiques.com/index.html
道具から塗料まで一式    http://www.axminster.co.uk/
修復で使いやすいベニヤ   http://www.exotichardwoods.co.uk/index.asp
インレイ用の材料や道具   http://www.originalmarquetry.co.uk/page1.htm
アンティーク用のレザー   http://www.antiqueleathersusa.com/patterns.html
アンティーク用の小物    http://www.rodnaylor.com/catalogue/other.php


マサムネ工房 facebookページ http://www.facebook.com/pages/%E3%83%9E%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E5%B7%A5%E6%88%BF/247525761941549

こちらでもいろんな写真が見えますので、是非クリックしてください。
よろしければ、マサムネ工房と書いてある 隣のいいね をクリックしてファンになってください。



posted by masamune at 09:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 修復

2011年08月05日

修復の順番

修復の話題に戻ります。

@観察、工程の決定

聞いた話では、上手な庭師は朝早く現場に来て、
煙草をふかしながら、ジーと庭を眺めるそうです。
イメージが固まるまで動かないそうです。
そして、休憩のときも庭を眺められるところで
ジーと庭を見ているそうです。

だからといって

一つの箱をじっと見ているだけでは、
あまりにも効率が悪いので、
やはり3個ぐらいを同時に観察します。

クリーニングをしながら、とにかく観察します。
とにかく長時間観察をします。

ここで写真をとりながら、修復をする箇所の決定をして
ノートをとります。

とにかく、この時が一番大事だと僕は思います。

修復の全工程を決定して、修復後がイメージできるまでは
簡単に手はだしません。

方法を考えながら作業をすると、迷いとなるので思い切りに欠け仕上がりが落ちます。
何も考えずに作業をすることで、仕上がりのレベルをあげたいのです。
ですので、すべてが見えるようにすることは大切なことだと思います。

HPのアンティーク家具修復 技術的な参考例 http://hakoya.masamune-workshop.com/reference.html
posted by masamune at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 修復